Anxiety:その不安は普通?

英単語
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母は心配性だといつも思っていた。それを受け継いだのかもしれない・・・と気がついたのはごく最近になってから。人から「心配のしすぎ」と立て続けに言われ、よく考えると私の心配性はどうやら度を超えているらしい(多分母のも)。今まではこれが当たり前だったのでどうにかしようとは全く思わなかった。それに加えて「アメリカ人は脳天気、私は日本人だから心配気質。」という独自のStreotype(偏見)を作り上げていた。でもどうやら私の心配が高じた不安Anxiety(アンギエティ)は人並み以上だったらしい。

家族と離れる時(通学通勤)でいつもこれが最後かもと思い怖くなる。娘が遊びに行けば、誘拐されてどこかに売り飛ばされてたら…。仕事に関わる心配は随時。毎日の車の運転中は事故に遭うかもと緊張しまくり。電話が出来ない。電話の着信音が怖い。動悸、息切れは日常茶飯事。毎日毎日、私の生活は大した事がなくても波乱万丈だ。もちろん夜は眠れない。更に何らかのストレス要素が加わると体にくる。ストレスからくる不眠、胃炎、腰痛、膀胱炎、体重減少は得意だ。

ある時あまり気分の浮き沈みが激しいので、産婦人科に予約を入れた。「更年期のホルモンバランスが乱れてるからピルをもらおう。」と思い立ったのだった。私と同じくらいの歳の大きな目をした優しさが滲み出ている女医さんは、私の話を時間をかけて聞いた後、ピルの使用は不適切と説明した後に、抗うつ剤を出すからと言う。私が断ると、うつ病、不安症の疑いがあるからとこれまた丁寧な説明の後「そんなに大変に生きなくてもいいんだよ。」と一言。ここで私の涙腺崩壊。精神科医を紹介してくれた後、治療すれば夜も眠れるようになるし、もっと楽に生きられると聞いて、今度は目から鱗。そんな事できるの!?

後日、精神科医との一時間以上の診察結果はうつ病(Major Depressive Disorder)と不安障害(Generalized Anxierty アンギエティ Disorder)という診断が下った。動悸息切れはパニック発作だそうだ。それが治るなんて夢のような話だ。夜も眠れるようになるらしい。処方された薬を飲み始めて1ヶ月ほど経つと何となく気分が良くなってきた。薬の調整をして、3ヶ月経つと更に気分が良くなった。ハイとかではなくて恐怖感とか強いAnxiety(アンギエティ)がなくなった。今まで、マイナスだったところから0になった感じ。これからプラスを経験できるかもと言う気にもなってきてこれから並行してセラピーにも通う事にした。

自分の当たり前は普通ではない。私が普通と思ってた事で娘1を苦しめた。鬱やAnxiety(アンギエティ)で助けを求められた時に「そんなの皆そうだよ。」と流してしまった。人には個性があるし、ある程度の不安感や緊張は危険を避けたり、スキルアップの為に必要だ。でもそれが日常生活、健康に支障をきたしたり「生きづらく」なっているのなら、自分の為にだけではなく周りの人の為にも今一度自分の日常をチェックして欲しい。「私はOOするのが(すごく)嫌い’」と言うのには大体Anxiety(アンギエティ)が絡んでいる気がする。人生「大変じゃなくてもいい」。