Binging:今時の一気って?

mountain near river英単語
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休みに入った先週、山岳、ロッククライミングの映画を一気見した。きっかけはドキュメンタリーThe Alpinistを見た事。カナダ出身のクライマー、マークアンドレ ルクレールの技術、世界観と人柄に感動。最後の10分は泣けて泣けて嗚咽が止まらなかった。映画でこれほど泣いたのは記憶にない。

2年前に見たアレックス ホノルドのFree Soloもかなり衝撃的だった。どんなスリラーよりもホラーよりも恐ろしかった。この人の母親じゃなくてよかったと心底思った。この頃、Free Soloの監督(ジミー チン)のMeruも見た。

先週The Alpinistを見て感動しまくりの私はまずFree SoloMeruを見なおしてThe Dawn Wall, Valley Uprising, The Summit of Gods, 14 Peaks, The Beckoning Silence, Dirtbag, Sufferfest 2 に数えきれないYoutubeビデオを2日で立て続けに見た。子供に弁当と家族に食事を作る以外は見てた。

さて、この状態を英語ではBinge watching(ビンジ ウォッチング)と言う。日本語の「一気見」だ。Binge watchingが使われるのはテレビシリーズである事が多いのだけれど、映画を次から次へと間髪を置かずに見るのもやはりBinge watching だろう。”I binge watched mountain movies last week.” いう感じ。ちょっと前までは一般的にBinge は drinking(酒)とeating(食べ物)に使われる事が多かったのだけれど、Netflix、Hulu等を始めインターネットストリーミングが当たり前になっている今、Bingeがwatchingと使われる事がとても多い。”10 Best Shows to binge-watch on Netflix”(ネットフリックスで一気見番組ベスト10)” だの “Best Binge-worthy Shows on Hulu”(一気見の価値があるフールーの番組)という具合。Bingeを検索するとwatching と一緒に使われている頻度がとても高い。

オックスフォードオンライン辞書によるとbingeの意味はこうある。Noun: a period of excessive indulgence in an activity especially eating, drinking, or taking drugs. (名詞:暴飲暴食またはドラッグにふける期間。) Verb: 1. indulge in an activity, especially eating, drinking or taking drugs to excess(動詞:暴飲暴食ドラッグにふける)2. watch multiple episodes of a television program over a short period of time(短期間に複数のテレビ番組のエピソード(1話2話3話…)を見る。)この最後のところが確実にbingeの主な使い方になりつつある気がするけれど、他の辞書(ケンブリッジ、メリアムウェブスター、ロングマン)にはこの説明はなかった…ので、もしかしたら私の勝手な憶測かも!

私の憶測はさらに飛躍して、こんなにすごいクライミング映画がヒットしているなら(オリンピックの種目にもなったし!)これをやりたい人が増えてくるのも確実。私だって若かったらヨセミテの近くに住んじゃったかもしれない!ドーンウォールやエルキャップに登っちゃったかもしれない(無理)。そして気がついた。アルピニストやクライマーがやっているのはまさにBinging。「短期間に最もやりたい事にふける事」 すなわち「暴登」「一気登り」だ!これからアレックスやマークを超える「暴登」クライマー達が出てくるのを見るのがスーパー楽しみ。そして”Binge-climb”という英単語が近い将来、辞書入りする事になると予想する!…多分。

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